『アハメッド 敦子講演会』録~③
「親子供にアスペルガー症候群と判明して・・・今、私は」~
私の困難さーーー
一体いつからあったのだろう。
3人兄弟の末っ子として育てられ、幼少時はおとなしく
すぐに人に順応して何でも従っていた。(いわばまった
く自己主張がなかった。)素直な子供だったらしく、人か
ら何か言われても「ぼーっ・・・」としていて反論もせず、
一枚のおせんべいを人数分割って、分け与えてあげる
ような子供で、姉や兄のやることを何でも真似をしてい
た。

親の言いつけにも従う。親は「何でも言うことを聞く良い
子・・・」と、いうイメージだったらしく姉と兄からは「自分
だけいい子になって!」と反感。そんなふうに言われて
も、いつも「自分の世界で遊んでいた。自然の中にすっ
ぽりと隠れているのが好きだった。

多摩湖の山の中で育ったので、葉っぱや木々や草花の
中に居るときこそが唯一の「自分を守ってくれる場所」と
幼心にも本能的に感じていたのかもしれない。

いつも心の何処かで「自分にとって居心地の良い場所」
を求め歩いていたように思う。

しかし、そんな時に人に邪魔されると逃げ出す。これは
成長過程、成人してからも・・・そして、今も変わらず・・・
